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2025年11月26日から27日にかけて、韓国・ソウルで開催された「Gift Show in SEOUL」に出展しました。
本展示会は、日本の魅力ある製品を集めた見本市として、今年で第2回目の開催となります。
1965年に発効された日韓基本条約が60周年を迎える節目の年でもあり、韓国における日本製品への関心や親しみが高まる中、日本を代表する畳メーカーとしてキツタカも参加いたしました。
当日は、来場者数2,557人、出展ブース数29ブースとなり、韓国内外から多くのバイヤーが来場しました。

キツタカの展示ブースは、「ジャパンディスタイル」をテーマにブースデザインしました。
「ジャパンディ」とは北欧風の白やナチュラルな色を基調としたシンプルな近年流行りのデザインのことを言います。
このデザインは韓国でも流行り始めているようで、キツタカもこのデザインを取り入れました。
展示では、oasis(小上がり畳)、組子ランプ、ミニ畳、コースターなどの小物類、試作品のmaruru(円座クッション座布団)など、キツタカのモノづくりの魅力を幅広く紹介しました。
来場者の反応が特に多く見られたのは、oasis(小上がり畳)、プリントコースター、組子ランプです。
oasisは、体験できる展示にし、多くの来場者が集まりました。
今回は「新しい畳」をテーマに、通常のサイズよりも小さいサイズで、四角タイプ、三角タイプ、パズルタイプを展示しました。
畳の上で横になったし瞬間「気持ちがいい」「落ち着く」といったお声もあり、日本の畳ならではの心地よさを体感していただく貴重な機会となりました。

(写真:oasis)
プリントコースターは、文字やデザインを印字できる点が注目されました。
記念品やノベルティとしての活用イメージがしやすい商品として想像以上に関心を集めました。

ブースにお越しいただいた韓国の木工職人の方から、「普段触れることの少ない日本の伝統技術にさらに興味をもった」とお声をいただき、日本の伝統工芸が世界で評価されていることを実感しました。

(写真:組子の展示と組子ランプ)

来場者との会話を通じて、韓国では畳自体の認知度が高いことが分かりました。
日本文化やアニメ作品の影響により、畳を知らない来場者はほとんど見られませんでした。
一方で、韓国の住宅では床下暖房であるオンドルが一般的です。
そのため、床に敷物を常設する文化は広く定着しておらず、畳に触れた経験を持つ人は限られていました。
また、韓国には江華島(カンファド)の伝統工芸「花ござ(ファムンソッ)」に代表されるござ文化があります。
花ござは、畳に使われるい草とは異なる「莞草(ワンゴル)」で編まれ、かつては花嫁道具としても大切にされてきました。
このように、韓国では畳は身近な生活用品というより、伝統文化を象徴する特別なものとして認識されています。

※オンドルは床下に熱を通し、石や土でできた床全体を温める韓国の伝統的な暖房方式で、蓄熱性が高く、火を止めても暖かさが長く続くのが特徴です。
日本の「床暖房」の原型ともいえる仕組みで、何百年も前から使われてきました。
今回の展示会を通じて、韓国市場における畳の認知状況や、住環境上の課題が明確になりました。
キツタカでは、こうした現地特性を踏まえ、今後、韓国の生活様式に適した畳製品の開発を目指し、オンドルの熱を妨げない構造や、畳自体が温かさを感じられる素材・構造について検討を進めてまいります。
畳文化のさらなる普及・拡大に向けて、引き続き取り組んでいきます。