CONTENTS
木製建具は、見た目だけでなく使い勝手や耐久性にも大きく影響します。
特にリフォームでは既存の納まりに合わせた対応が必要です。
今回は、仕様用途別の選び方や高性能建具の対応や予算と納期のポイント、よくある失敗とその対策をわかりやすく解説します。
現場で役立つ実践ノウハウとしてご活用ください。
建具の選定において重要なのは、「どのような空間で、誰が、どのように使うか」という使用用途の視点です。
・デザイン性、断熱性、静音性が重視される。
・内装との一体感を持たせた面材選びが重要。
・引き戸、開き戸の動線考慮も必要。
・コストパフォーマンスとメンテナンス性が重視される。
・既製品中心に選定し、耐久性よりも交換しやすさがカギ。
・バリアフリー対応、防火性能、耐久性を優先。
・開口幅や自動化対応(上吊りやソフトクローズ)も要検討。
それぞれの環境に適した性能や仕様を選ぶことで、建具の機能性やコストバランスを効果的に発揮することができます。
近年、省エネや防音などの機能性を重視した高性能建具の需要が増加しています。
・戸境壁との気密性を高める施工が必須。
・敷居や気密材の工夫も重要。
・枠材との断熱性能も含めて検討。
・玄関まわりに使われることが多い。
・メラミン・オレフィンシートなど、傷や汚れに強い面材を選定。
・商業施設などで有効。
防音や断熱などの建具は、商品選びだけでなく取り付けの精度も性能に大きく影響します。
現場に合った納まりの計画が必要のため、専門業者へ依頼することをお勧めします。
【 一般の室内ドア 】
ドアの下部に隙間が空いている
【 防音 室内ドア 】
ドアの下部に隙間が空いていない
建具はグレードにより価格帯が大きく異なります。
発注者との打ち合わせでは、以下のポイントで優先順位の明確化がカギです。
優先項目 | 推奨対応 |
---|---|
コスト重視 | 既製品、シート面材を提案。 枠流用で施工費を抑える。 |
デザイン重視 | フラットデザインなどシンプルなデザインを選定。 |
機能重視 | 防音・断熱・耐久性など、スペックを明示し比較提案。 |
建具は発注タイミングと納期管理が工程全体に大きく影響します。
・最短2~7営業日で出荷可。
・既存の枠を活かす場合、納期を早めることが可能。
・7~20営業日程度。
・繁忙期・塗装仕上げはさらに長期化。
図面確定後、現調前でも寸法仮押さえによる発注準備をしておくとスムーズです。
デザインや面材、色決めは早めに完了させると、納期遅延リスクを抑えることができます。
建具交換は比較的手軽なリフォームの一つであり、費用対効果の高い工事として実際のリフォーム事例でも多く選ばれています。
ただし、事前の確認や調整を怠ると、思わぬトラブルにつながることがあります。
失敗例 | 原因 | 回避策 |
---|---|---|
寸法違いで収まらない | ・現場採寸と商品サイズがあわず、建具が納まらない ・特に既存枠を活かす場合、ミリ単位の誤差が致命的になることも | ・現場採寸は建具専門の職人や経験者で実施 ・内々採寸だけでなく、枠のゆがみ等も考慮 |
枠の劣化・歪みを見落とす | 内部の枠材が腐食や変形しており、動作不良や隙間が発生 | 施工前に枠の状態をしっかり確認し、劣化があれば枠ごと交換やカバー工法を検討 |
デザインや色が周囲と調和しない | 交換した建具だけ浮いて見える、室内の雰囲気と合わないとクレーム | ・サンプルで事前確認 ・床や壁との相性も提案時にアドバイス |
工期遅延 | ・発注忘れや納期を見誤り、建具の到着が遅れる ・工期がずれこみ他業者と干渉や入居日までに間に合わないことも | ・既製品とオーダー品で納期が異なるため、発注前に確認 ・工程管理表を事前に作成し、建具納期を明記 ・繁忙期やメーカー休業日も考慮して日程調整 |
木製建具の交換や設置は、見た目だけでなく、使い勝手や納まり、全体の施工品質に大きく影響する重要な工程です。
特にリフォーム現場では、既存の開口寸法や枠の状態、周辺仕上げとの取り合いなど、現場ごとの判断や調整が欠かせません。
キツタカでは、オーダー寸法による建具製作に対応しており、リフォーム現場ならではの制約にも柔軟に対応可能です。
また、納期や工程に関するご相談にも応じており、スムーズな工事進行をサポートします。
建具のことで「この仕様で納まるか心配」「色や仕様で迷っている」「納期に間に合うか不安」といった場面があれば、ぜひ一度キツタカにご相談ください。
リフォーム業者様の立場に立ち、現場での実用性と仕上がりを見据えた、安心して任せられる建具をお届けします。