畳の工事を依頼しよう！畳工事の時期や費用相場、方法を詳しく解説

畳は目に見えて分かる色の変化以外にも、長年使用したことによって内部に凹みや傷みが見られる場合もあります。 畳の状態がわからないという方や、いつ交換するべきなのか知りたいという方に向けて、今回は畳工事の時期や相場、方法を詳しく解説します。

畳工事とは

畳工事とは、畳のメンテナンスや交換として、畳表の張り替えや畳床ごと交換する新調を行う作業です。 おおよその年数ごとに行う、賃貸で入居者の入れ替え時といった定期的なメンテナンスの他に、畳の痛みや傷などによって張り替える場合や、模様替えのリフォームによって畳の色や素材を変更する場合もあります。

畳工事の相場

畳工事の相場は、畳の種類や工事の方法によっても変わってきますが、1畳あたり、5,000円〜20,000円ほどが相場だといわれています。

それぞれの畳工事では、裏返しの場合、4,000円〜7,000円ほど、表替えの場合、5,000円〜15,000円ほどが相場になるでしょう。

畳を新調する場合、10,000円以上が相場だと言われており、畳の種類によっては高額になることもあります。 近年では、畳の種類は豊富になっており、カラーや素材、機能面を考えて選ぶことができるようになっています。

畳工事の方法

畳工事の方法は大きく分けて3種類あります。 今回はそれぞれの畳工事の方法について詳しく解説します。

畳の裏返し

畳の裏返しでは、畳表を裏返して再利用する方法です。基本的に高級な畳表を使用した際に行います。 時期の目安は、畳を新調してから3～5年後か表面が傷んできたタイミングで行います。 今の畳表を裏返すだけなので手軽に思われますが実際ほとんどの場合、裏側も傷んでいることや汚れていることが多く、価格も表替えとあまり変わらないため、裏返しはおすすめしておりません。

裏返しの手順

①畳の引上げ 現状の状態の確認 畳の隙間・畳床の潰れや沈み・畳の腐食・音鳴り等がないか確認をします 部屋から畳を取り外し、作業場所に移動します

②畳縁の取り外し 畳の縁を慎重に外します。基本的には畳縁を新しいものに交換します。

③畳表の取り外し 畳表を畳床から丁寧に剥がします

④畳床の点検・補修 畳床の状態に合わせて補修します

⑤畳表の裏返し 畳表を裏返して、再び畳床に取り付けます

⑥畳縁の取り付け 畳縁を新しく取り付けます。

⑦畳の納品 裏返し作業が完了した畳を部屋に戻し、正確な位置に配置します。

裏返しの注意点

・畳表の劣化：畳表がすでに劣化していて使えない場合があります。

・畳床の問題：畳床自体が劣化している場合、裏返しだけでは対応できません。畳床ごと交換する新調が必要です。

畳の表替え

畳の表替えは畳表を新しいものに交換する方法です。畳床はそのまま使用します。 賃貸の退去後リフォームの場合は表替えすることがほとんどでしょう。 表替えの時期の目安は新調してから5年程が目安ですが、畳の表面に毛羽立ちや色褪せが目立つ等の状態であれば早めに検討しましょう。

表替えの手順

①畳の引上げ 現状の状態確認をし、部屋から畳を取り外し、作業場所に移動します

②古い畳表・畳縁の取り外し 畳床から古い畳表と畳縁を丁寧に取り外します

③畳床の点検・補修 畳床の状態に合わせて補修します

④新しい畳表・畳縁の取り付け 新しい畳表と畳縁を取り付けます

⑤畳の納品 表替え作業が完了した畳を部屋に戻し、正確な位置に配置します

表替えの注意点

・畳の状態確認：畳床が傷んでいる場合、畳床の凹凸を拾ってゴザの表面に凹凸が出てしまうことや角が丸くなり畳同士の隙間ができてしまう等、仕上がりに影響が出てしまうので、畳床ごと交換する新調が必要です。

畳の新調

畳の新調は、畳表と畳床の両方を新しいものに交換する方法です。完全に新しい畳に取り替えます。 畳床が傷んでしまった際やリフォームで変更する際、もしくは新調してから10年以上たった場合は新調することをおすすめします。

新調の手順

①仕様の選定 畳表（素材：い草/樹脂/和紙など）・畳縁・畳床の種類を選びます

②採寸 畳の採寸は非常に重要なステップで、部屋の形状やサイズにぴったり合う畳を作るために必要です キツタカではレーザー寸法器を用いて部屋の正確な寸法を測定しています

③古い畳の撤去・処分 新しい畳を設置する前に古い畳を取り外します 処分は畳店に相談するか、産廃業者や自治体で対応している場合もあります

④新しい畳の製作 採寸結果に基づいて新しい畳をつくります 製作期間は採寸を行った後、通常1週間程度かかります

⑤畳の納品 新しい畳を部屋に搬入し、正確な位置に配置します

新調の注意点

・採寸作業について：畳寄せや巾木が回った状態ではじめて採寸することができます。墨出しでの採寸は隙間等の不具合が生じるため基本的には行っておりません。工程を組む際には注意が必要です。

・計測場所について：室内の荷物状況、同部屋での別作業状況によっては採寸ができない場合があります。事前に荷物移動し、スペースを確保する必要があります。

キツタカで畳工事を行う方法

キツタカでは、首都圏エリア（東京・神奈川・千葉・埼玉）を中心に畳の裏返しや表替えはもちろん、新調まで全て対応可能です。 裏返し・表替えは最短　中1営業日、新調は最短　中5営業日にて自社工場でスピーディに施工しています。

種類においても、天然のい草表をはじめ、近年需要が高い樹脂や和紙といった人工表も豊富に取り扱っており、用途やデザイン・素材の好みに応じてお選びいただけます。

これまで多くのリフォーム業者さま、工務店さま、管理会社さまからのご依頼をいただき、様々なリフォームに携わってきた実績があります。

キツタカは和室の総合メーカーとしてサービスの提供を行っているため、畳の工事を考えている場合は、ぜひ一度ご相談ください。

※キツタカはメーカーのため、エンドユーザー様にはリフォーム会社様をご紹介させていただきます。

まとめ

今回は畳工事について時期や費用相場、方法について解説しました。

それぞれの工事方法によって工事費用も大きく変わってくるため、まずは畳の状態を把握し、相談することをおすすめします。