畳の構造・名称について

「畳」について、どのくらいご存知でしょうか。 一言で「畳」といっても、実はさまざまな部品が合わさって作られています。 そこで、今回は畳の構造や名称、大きさについてご紹介させて頂きます。 そこで今回は、日常生活で使える畳のお手入れ方法について、いくつかのポイントに分けてご紹介していきます。

畳床（たたみどこ）

畳の土台部分。外側からは見えませんが、芯材といわれるほどの重要な部分。 もともとは、稲わらを使用した昔ながらの「わら床（わらどこ）」が主流でしたが、近年では、木材の繊維を圧縮した圧縮板で発泡スチロールをはさんだ「化学床（かがくどこ）」が普及しています。 大きな違いは、重量。「わら床」がしっかり重量があるのに比べて、「化学床」は軽量で、何と言っても安価。 畳床は、弾力性や保温性、断熱性、吸湿性などに優れており、畳の機能をつかさどる部位といえます。

畳表

畳床の上に敷く畳の表面部分で、い草を綿や麻の糸で織り合わせたもの（通称：ゴザ）。 原材料は昔ながらのい草を使用した「天然表」をはじめ、近年では耐久性に優れた和紙や樹脂を使って作られた「人工表」があります。 い草には、保温性や除湿効果、空気中の有害物質を吸着する清浄作用などがあるため、年間を通じて快適な環境を保つことができます。 また、素材によって畳の掃除方法や手入れのしやすさも異なるため、用途に合わせた選び方が大切です。

畳縁

畳の長辺に縫い付ける布生地の部分で、畳を保護する役割をもちます。 以前は綿糸が使用されていましたが、最近では化学繊維を使ったものが主流となっています。色や柄が豊富にあるので、好みや用途に合わせて、部屋の雰囲気を変えることができます。 最近ではシンプルさが好まれ、縁のない「ヘリ無畳」が選ばれることもあります。 畳縁があるかどうかで、敷き方や掃除のしやすさにも影響が出るため、ライフスタイルに合わせた選択が重要です。

畳の大きさ

畳の大きさは、地方によって異なります。

畳縁がついている長辺を「丈（たけ）」と呼び、縁のない短辺を「巾・幅（はば）」と呼びます。 一般的な厚みは、55ｍｍもしくは60ｍｍですが、部屋の仕様に合わせて、5ｍｍ単位で調整することも可能です。

よく目にする畳、長方形の形をした一帖物の他に、その半分の大きさの半帖物の畳もあります。 お客様の好みに合わせて、サイズから色・種類までお選びいただくことが可能です。

まとめ

いかがでしたでしょうか？今回は畳の構造や大きさなどを取り上げてご紹介しました。 畳は、敷き方によっても部屋の印象や使い勝手が大きく変わります。 今後、もう少し深堀した内容をご紹介できればと思いますので、この機会にぜひ「畳」のことを知っていただければ幸いです。