CONTENTS

浴室リフォームでは、機能面に問題がなく見た目の劣化のみが課題となるケースも多くあります。そうした現場において、交換に代わる選択肢として注目されているのが「バスリメイク(バスタブ塗装・浴槽塗装)」です。
今回は、バスリメイク(バスタブ塗装・浴槽塗装)のメリット、デメリットや施工可否の判断ポイント、ユニットバス交換との違いについて詳しく解説します。


「バスリメイク」とは、「バスタブ塗装」、「浴室塗装」、または「お風呂リメイク」とも呼ばれる浴室リフォームの一つです。
経年劣化が見られる浴槽や壁の表面を研磨し、汚れや劣化層を除去したうえで下地処理を行います。その後、専用塗料を吹き付け塗布し、均一で耐久性のある塗膜を形成することで、表面を新しく仕上げます。
ユニットバスの交換や在来浴室リフォームと比較すると、バスリメイクは工期が短く、コストを大幅に抑えることができます。また、解体を伴わないため廃材がほとんど発生しないため、近年需要が高まっているリフォーム工事です。
また古いユニットバスの場合、アスベスト含有の有無を検査機関にて調査する必要があります。仮にアスベスト含有が認められた場合は、解体時に外部にアスベストが飛散しないように専門の資格を持った人が厳重に注意しながら作業しないといけません。
ユニットバス本体に割れや漏水、排水不良などの機能面の問題がなく、経年使用による表面塗装の劣化のみが見られる場合は、塗装リメイクが有効な選択肢となります。
特に、カビや水垢の付着によって、見た目の古さや使用感が目立っているケースでは、塗装によって大きく改善することが可能です。
すべての浴槽が塗装施工に適しているわけではなく、素材や劣化状況によっては注意が必要です。ホーロー製やステンレス製の浴槽は、素材の特性上、塗料の密着性が低く、剥がれるリスクが高いとされています。
また、表面の劣化にとどまらず、長年の使用によって内部まで腐食が進行している場合や、ひび割れ・欠損などの破損が見られる場合は、塗装によるリメイクでは根本的な改善にはつながりません。こうした状態で無理に塗装を行うと、早期剥離や再劣化の原因となるため、ユニットバス交換や浴槽交換を提案した方が適切なケースといえます。
見た目の改善だけで施工可否を判断するのではなく、素材の種類や劣化の状態を現地で正確に確認し、塗装が適していない場合は別工法を含めた提案を行うことが重要です。
| FRP (繊維強化プラスチック) | ◎ 対応可 | ユニットバスで最も多い素材。下地処理を適切に行えば塗料の密着性も高く、施工実績が多い。 |
| 人工大理石 | ◎ 対応可 | 表面研磨と下地処理が重要。劣化状況によっては補修工程が増える場合あり。 |
| ホーロー | △ 要注意 | ガラス質の表面により塗料が定着しにくい。施工後に追い焚き機能が使えなくなる場合あり。 ※キツタカでは、寒冷時のホーローの施工は承っておりません。 |
| ステンレス | × 非推奨 | 塗料の密着性が低く、剥離リスクあり。基本的には推奨されないケースが多い。 ※キツタカではステンレスの施工は承っておりません。 |
※上記は一般的な目安となります。実際の施工可否は、施工者や素材の種類や劣化状況等によって異なります。
バスリメイクは、既存の浴槽や浴室の表面に対して塗装を上塗りする施工であり、浴室そのものを新しく入れ替える工事ではありません。下地処理を行ったうえで専用塗料を塗布し、表面を再形成することで見た目を改善する施工方法です。構造や設備に手を加えないため、工期はおおよそ2~3日程度で完了します。
一方、ユニットバス交換は、既存の浴室を一度解体し、新しい浴槽や壁、床、天井などの部材を組み立てて設置する工事となります。給排水や電気設備の調整を伴う場合も多く、工期は一般的に3~5日ほどかかるケースが多いのが特徴です。
そのため、機能面に問題がなく、見た目の劣化や汚れの改善を目的とする場合にはバスリメイクが適しており、老朽化や設備不具合がある場合にはユニットバス交換を検討するなど、目的に応じた施工方法の選択が重要となります。
塗装する面積と素材や形状(塗装のしやすさ)によって費用が決まります。
費用は8万~15万円前後が相場です。ユニットバス、天井、壁、床の全塗装する場合は、浴室の広さにもよりますが20万~25万円前後が相場です。ユニットバス交換をしようとすると、80~150万円ほどかかります。前述のとおりアスベスト含有していた場合は、さらに金額がかかります。
見た目の問題だけであれば、ユニットバス交換するよりも、浴室塗装のほうが費用を大幅に抑えることができます。

| 施工内容 | 費用目安 |
| 浴槽のみ塗装 | 8~15万円 |
| 壁面のみ塗装 | 9~17万円 |
| 浴室床のみ塗装 | 5~10万円 |
| 浴室全体 (浴槽・壁・床・天井) | 20~25万円 |
・浴室全体を交換せずに再生可能
既存を活かした施工のため、大規模な改修を行わずに浴槽の見た目を回復できます。
・工期を大幅に短縮できる
ユニットバス交換と比べて施工期間が短くなります。
在宅現場やタイトなスケジュールにも対応しやすいです。
・コストを抑えた提案が可能
解体・撤去・新設といった工程を省略できるため、材料費・施工費を抑えられます。
・廃材が少なく、現場負担を軽減
解体作業しないため廃材の発生が少なく、騒音や粉じんも最小限に抑えられます。

Before

After
(現場住所)千葉県市原市
施工内容 浴室全体塗装

Before

After
(現場住所)千葉県松戸市
施工内容 バスタブ塗装
・塗装できないケースがある
素材や劣化状況によっては塗装が適さない場合があります。ユニットバスは一見同じ素材に見えても、浴槽・壁・床などパーツごとに異なる素材が使われていることがあり、塗料の密着性が確保できない場合は施工不可となります。
・設備や機能の改善はできない
バスリメイクは外観の再生が目的のため、浴槽形状の変更や断熱性向上、新しい設備・機能の追加には対応できません。機能改善を希望する場合は、ユニットバス交換が必要になります。

施工期間中は浴室が使用できなくなります。通常の工期は2~3日程度かかるケースが多いものの、作業者や塗装範囲、下地の状態によって前後する場合があります。在宅現場では、事前説明や日程調整を含めた配慮が求められます。
また、使用する塗料は溶剤系塗料が主となるため、作業中および乾燥工程において特有の臭いが発生します。居住者や近隣への臭いに対する理解を得たうえで施工を進める必要があります。現場条件によっては、時間帯や工程の組み方を工夫することもポイントとなります。



バスリメイク(バスタブ塗装・浴槽塗装)は、機能面に問題がなく、見た目の劣化のみが課題となっている現場において、コスト・工期の両面で有効なリフォーム手法です。
一方で、素材や劣化状況によっては施工が適さないケースもあるため、現地調査による正確な判断が不可欠となります。
キツタカでは、浴室の素材・状態を現地確認したうえで、バスリメイクが適しているか判断し、施工を行っています。
空室現場から在宅現場まで、現場条件に応じた柔軟な対応が可能です。
浴室リフォームをご検討の際は、ぜひ一度ご相談ください。